if we have “Pico” soundsystem in Tokyo…
AMEMIYA KSK gives you some amazing experience of fictional “Pico de Tokiotas”, including MUMBIA Y SUS CANDELOSOS’ brand new songs Azul Ruso / Obake Step on OKRA brand.
ヒップホップにニューウェイヴ。ムンビア・イ・スス・カンデローソス流儀で再生産されたコロンビア音楽。聴いた瞬間、僕の目に浮かんだのはコロンビア湾岸部のサウンドシステム=ピコ。体験はしたことないけれど、そんな光景が目に浮かぶようなミックスを妄想制作。で、裏テーマはJB(笑)。クンビアとアフロ・コロンビア音楽を同系列に並べるというのは現場でもなかなかできない選曲なのでとても楽しかったです。
流れは、ここ最近bandcampなどで購入しているヒップホップ・クンビアを幕開けに、アメリカはコロラド州デンバーのバンド、ドン・チチャロンの③。エキゾチックで妖しげな雰囲気が次に来るムンビアにピッタリだと思います。そして大好きなバンド、チコ・トルヒーリョの最新作からの⑤。NYに拠点を置くチリ人によるヒップホップ・ユニット、レベル・ディアスをフィーチャーした曲から、クンビア・ジャングル、そしてMUSIC CAMPの宮田信さんが手持ちでコロンビアから輸入した超カッコいいリアルなパレンケ・ヒップホップ、コンビレサ・ミの⑦をブリッジに、アフロ・コロンビア・パートに突入。シエラレオネのバンド、アフロ・ナシオナル⑧でマナーを押さえ、チャンペータにザ・モスコヴィック・ダンス・バンド〜ムンビア・イ・スス・カンデローソスのニューウェイヴな流れからのキング・タビー⑪は100%僕の妄想選曲。元祖パレンケ・ヒップホップ(?)、チョック・キブ・タウンのアゲアゲ・チューンから、アフロ・コロンビア音楽のリイシュー/リミックスなどを積極的に手掛けるPALENQUE RECORDSのリミックス、個人的に注目のレーベル、EL PALMAS RECORDS から7インチをリリースしたエル・ドラゴン・クリオーリョの現行チャンペータ。で、コロンビアの大好きなトロピカル・バンド、ソル・オカリナで妄想ピコ体験は幕を閉じます。
先にも触れましたが、このミックスでは、クンビアをヒップホップとニューウェイヴというフォーマットに落とし込むなど、日本人ならではの感性で再生産するムンビア・イ・スス・カンデローソスの挑戦とオクラ印の懐の深さとこの音楽への愛にリスペクトを。ファースト7″を聴いたときからおもしろいことやってるバンドだなぁと思っています。
ひとりでも多くの人の耳と心に届くことを願って!!
— AMEMIYA KSK
【AMEMIYA KSK】
山梨県甲府市出身。世界に溢れるアフロ・カリビアン・ミュージックの「今」を幅広い解釈で選曲し活動中。またDJ以外ではコロンビアの名門レーベル、Discos Fuentesの音源をセレクトしたクンビア・コンピレーション・アルバム『CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS CUMBIAS』の企画・監修・解説の執筆なども行っている。2012年よりオンライン・セレクト・CD/レコード・ショップ「discos PAPKIN」をオープン。2019年から、新たにレーベル部門を同ショップ内に立ち上げ、オリジナル作品の制作を開始。第一弾としてラテン・バンド、コパ・サルーヴォ(COPA SALVO)の7インチをリリース。ネット販売だけでなくカフェ、バー、クラブから野外フェスなどで出張販売も行っている。
〈Aug 2020〉