Meg, singer from Minyo Crusaders, takes you on an awesome journey from Yaoundé to Bogotá, including Bikutsi, Cumbia, Champeta and Nkumba System’s Amanecer Despiértame / El rey y el peón on OKRA Brand.
①コンボ・チンビータ「Dame Tu Mano」
NY発のサイケデリック・クンビア・バンド。コロンビア出身だけあって源流に流れる伝統的サウンドと現代の溶け合い方が絶妙。ジリジリとした緊張感とカロリナ・オリベロスの圧倒的な歌声。ミックスをつくる時、ここから出発しようと最初から決めてた曲。
②ゴードン・コアン「Asylum Seeker」
盲目ミュージシャンで”南スーダンのマイケル・ジャクソン”と呼ばれているとかいないとか。現在オーストリアに亡命し、そこで出会ったミュージシャンと近年この作品をリリース。ヌエル語訛の英語(?)の響きがとても癖になる。
③コンパイ・キント「El Diablo」
ペルーのコンパイ・キント、1968年のアルバムから。チャキチャキ刻み続けるリズムからのティンバレス・ソロ!
④アレックス・フィゲイラ「Guacuco」
MUSIC WITH SOULレーベルから一曲。ベネズエラ出身でオランダを拠点に活動しているドラマーでありエンジニアでありレコード・コレクターのアレックス・フィゲイラが自身のレーベルからリリースした初ソロ・タイトル。ンクンバ・システム『Bailalo ¡Duro!』のミックスダウンも担当しているとのことで相性はもう言うことなし! 今回のミックスのスパイスのひとつとして、ラストと併せてスティールパンの曲をセレクト。バンド名義のコンフント・パパ・ウパも最高!
⑩アベラルド・カルボノ・イ・ス・コンフント「Muévela」
2019年にコロンビアに行った際、フレンテ・クンビエロのマリオ・ガレアーノが「友人がライブをするから一緒に行こう!」と連れていってくれたのがボゴタのトンがった人達が集まる「LATINO POWER」というライブハウスで、なんとその友人というのがチャンペータのゴットファーザー、アベラルド・カルボノその人だった! 「Muévela」は、聴くたびにあの夜の興奮を想い出す、とても思い入れのある一曲。
⑭ジョン・エンリ・エチェ&ポリビオ・マジョルガ「Canchis Canchis (Club Mix)」
こちらもコロンビア滞在時にマテオ・リバーノ(フレンテやムンビアのジャケットデザインを手掛けたアーティスト)が教えてくれたエクアドルのクンビアから今回は「Canchis Canchis」 のClub Mixをセレクト。なんとも言えない電子音がエクアドル・フレイバー。
⑮ロマノウスキ feat. ロス・フープティーズ「Sol Cumbia」
サンフランシスコで活動している画家でもあるロマノウスキの独自の世界観溢れる「Sol Cumbia」! 途中入るヤン・ホウィットフィールドのギター・ソロが好き。
⑯バカオ・リズム&スティール・バンド「Bacao Suave」
ドイツのカリビアン・ファンク・バンド。故J・ディラが2001年にリリースした「Rico Suave Bossa Nova」のカヴァー。スティールパンのメロディーが夕暮れの少し切ない感じでラストの余韻に。
ンクンバ・システムのギロ・クロスは元ロンペラージョのギタリストで、以前カメルーンのバンドにも在籍していたとか! そんなギロのつくるサウンドはアフリカ〜カメルーン〜コロンビアに留まらず世界中のエッセンスを凝縮させたようで、その世界観を元にひとつのストーリーをつくりました。地球のどこかで誰かがラジオをつけると、混線しながら色々な国のラジオの音が流れ聴こえて、目を閉じるとまるで世界中を旅しているような気分になる。世界は音楽で繋がっている。
El mundo puede ser uno con la música.
— Meg

【Meg】
民謡クルセイダーズ(Minyo Crusaders)のボーカル/ピアニカ担当。2019年コロンビアにてフレンテ・クンビエロとセッション・レコーディングし、2020年に民謡クンビエロ(Minyo Cumbiero)名義でリリース。「Cumbia Del Monte Fuji」では作詞/ボーカルを担当している。トロピカル・ミュージックDJ/ディガー集団TOKYO SABROSOでDJ活動も。RADIO MARTIKOのフレッド・クラメル、SOUNDWAYのDJベト、TROPICAL TREATSのリカルド・マシップらと共演。レコードが好き。
〈Feb 2021〉